News 2003年9月30日 09:57 PM 更新

NTTデータなど、音が出る絵本パッドで幼児向け英語教材を展開

スマートメディアを活用した「EX-Pad」を利用し、楽しみながら英語を学べる教材を開発。アフターサポートにはネットを活用する。

 NTTデータ、NHKエデュケーショナル、旺文社は、NHK教育テレビの幼児向け英語教育番組「英語であそぼ」をベースにした英語教材セット「ヤミーボックス(Yummy Box)」を10月20日に発売する。

 スマートメディアを使った学習用端末「EX-Pad」を採用したのが特徴。また親同士が情報交換をしたり、質問に直接答える場をネットに設けるなど、幼児教育にITを活用する。


EX-Padに絵本をセットした様子。右上にスピーカー、右下にペン、右のくぼんだ部分にスマートメディアスロットを備える

 EX-Padは東芝TDエデュケーションが開発した(関連記事を参照)。スピーカーとセンサー、スマートメディアスロットを内蔵したバインダー状の「絵本パッド」と、ワイヤレスペンをセットにしたもの。


スマートメディアスロット(左)。絵本ごとに専用のスマートメディアを利用する

 EX-Padに対応する絵本をセットし、専用スマートメディアを挿入。絵本ページ左側にある「Go」ボタンを付属ペンでタッチすると、パッドが絵本のページを認識し、ストーリーを音声で読み上げる。

 絵や文字をペンでタッチすると、対応する英語音声がスピーカーから流れる。例えば、星の形をタッチすると“Star”の音声がスピーカーから流れるといった仕組みだ。


Goボタンの位置でページを認識する

 また「レストランで注文する」といったシチュエーションに応じて英語を学べるページも。「ベル」ボタンでウエイトレスを呼び、フライドポテトやパフェなど好きなメニューを選んで「かくにん」ボタンをタッチすると、選んだメニューをウエイトレスがすべて英語で読み上げる。さらに「レジ」ボタンに触れれば、メニューの合計金額を英語で発音する──といった具合。遊びながら自然に英語を身に付けることができるという。


レストランのページ。1メニュー1ドルで計算される

 教材DVDやEX-Pad、専用絵本2冊などをセットにした「ヤムヤムコース」(4万2800円)、EX-Padと絵本7冊のセット「ゴーゴーコース」(4万5800円)と、両コースを統合した「セットコース」(8万3600円)をラインアップする。書店やネットで販売する。

Webページ上でサポートも

 NTTデータは、2万人の会員を抱える「英語であそぼ」のファンクラブサイトを運営。会員からの「オリジナル教材を作ってほしい」という要望に応じて製品を開発した。英語で遊ぶという番組コンセプトを活かすため、遊びながら学べるEX-Padを採用したという。

 展開に当たっては同サイトも活用する。親同士が情報交換をできる専用掲示板や、英語教育法について専門家に直接質問できるコーナーなどを設ける。学習到達度が分かる子ども用ゲームなども楽しめるようにする。

 販売を担当する旺文社は、本年度5000セットの売上げを目指すとしている。

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[岡田有花, ITmedia]

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