News:アンカーデスク | 2003年10月17日 07:26 PM 更新 |
パイロンのぞき込んでいたら「なにしているんですかぁ?」って声をかけられた。参加者じゃない普通に街を歩いている人にだ。「パイロンを捜して歩き回って、(PDAの画面をつつきながら)集めていくっていうイベントなんです」ってよくわからない説明をしてしまう。これが、その、街とのコミュニケーションってやつなんですね。
さっきの裏道エリアに比べると、こっち側はパイロンの密度が低くなる。そのへんはちゃんとフォローされてて、ビフィ・スズキさんが、しばらく出てこないよ、みたいなことを言ってくれるんで、不安にはならない。コースのところどころには赤い帽子のスタッフも立っているし。
ミクロ楽団の交配
向こうから、三角帽子をかぶった人がやってきた。おお、参加者だ。早速、声をかけてみる。
「交配できますか?」
「どうかな、今できるのあったかな……」
彼の経験によると、1匹の楽団員は1回しか交配できないんだそうだ。それから、同じ参加者同士では1度しか交配できない(*5)。なるほど、これを禁じ手にしておかないと、ずっと一緒に回って交配しっぱなしっていうことになりかねないわけだ(*6)。
幸い、まだバージンの楽団員がいたので、交配させてもらう。PDA画面の「交配する」ボタンを押すとGetした楽団員が並ぶので、一匹選択。このときに楽団員ごとにいくつかのハートマーク(それぞれ数が違う)が表示されるんだけど、これが何かわからない。交配力みたいなパラメータじゃないかとは想像するんだけど、詳細不明。このあたりの謎パラメータがあるのは、きらいじゃない。
選択が終わったら、プレーヤーはPDAに差さっているSDカードを交換する。これで、それぞれのPDAのなかで交配行為が行われるというわけ。おもしろいことに、生まれる子供の数は両方で同じじゃぁない。どうも、こいつらは、雌雄同体で同時にそれぞれがそれぞれを受精させるっていうタイプの生物らしい。
赤外線やBluetooth使えばいいのにと思ったけど、作業をしていた同行者によると、こういうふうに何かを交換するほうが「交配」の感じが出ていいそうだ。なるほど、かたつむりの恋矢みたいなものだな。
交配が終わったら、SDカードをお互いに返して、作業終了。こっちでは、子ども「アデポケ」が6匹誕生。6匹というのはなかなかいい成績なんだそうだ。ちなみに、「アデ」はわたしのプレーヤー名(参加登録時に決めた)、「ポケ」は相手のプレーヤー名。
こうやって交配していると、それを見つけて他の参加者も集まってくる。おかげで、うちのもう一匹も交配することができた。これでバージンの手持ちがいなくなっちゃったので、あいさつをして、先に進むことにする。
ミクロ楽団のまちぼうけ
岡本太郎記念館の前を抜けて、IDEEの前にいったところで、巨大パイロン発見。今度は見事に3匹Get。でも、交配できそうな人が周りにいない。
さらに先に進むけど、残り時間はあと30分。通りかかったスタッフの人に、「ここからどのくらいで戻れますか?」って聞いたら、「30分くらい」だそうだ。それってギリギリってことじゃないか。
わたしは、まだ取材意識があるのできょろきょろしていたのだけど(*7)、同行者はゲームに集中している。終わってから、もう一度コースを歩いてみたのだけど、このあたり、景色に記憶がないそうだ。まじめにやっていたんだなぁ。
3つ目のポイントはチャイニーズレストラン長慶樓(チャンキンロウ)の前。中華な店構えの前の巨大パイロンはなかなか絵になっている。こんども3匹Getして先に進む。
それにしても、このへんではもう全然参加者に会わない。こっちが最初にロスした分、時間帯がずれちゃったんだろうなぁ。早い組はもう戻っちゃってるだろうし。なんて、思っていたら、青山通りにもどったところで、参加者発見。2人連れだったので、1組かと思ってたら、PDAはそれぞれが持ってた。2回の交配。ハートマークが多いの同士で交配させてみたら、できた子どもの数は、こっちが2、相手は1。多けりゃいいってもんじゃないのか。
[こばやしゆたか, ITmedia]
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