News | 2003年11月14日 01:45 AM 更新 |
Embedded Technology 2003会場のウインドリバーブースでは、VxWORKSが採用されたコンシューマ機器の一例が紹介されていた。
ブース内では、ソニーのプラズマ<ベガ>「HZシリーズ」に付属している「パレットディスプレイ」を展示している。7インチワイドVGA(800×480ピクセル)液晶を搭載し、TV視聴、Web閲覧、ストリーミング動画再生、デジカメ画像閲覧も可能な“先進的リモコン”の制御システムもまた、VxWORKSなのだ。
パレットディスプレイへのVxWORKSシステム構築は、ウインドリバー販売代理店で組み込み市場向けに各種ミドルウェアやシステム機器を提供しているアイティアクセスが担当。同社はiTRON/Linux/Windows CEなど他のリアルタイムOSも手がけているが、なぜパレットディスプレイにはVxWORKSだったのだろうか。
「Linuxはさまざまなツールがライセンスフリーで手に入るというメリットもあるが、それを使いこなすスキルが必要となり、さらにサポートや保証もない。一方VxWORKSは、デバッガ/リンカ/コンパイラやTCP/IPのネットワークやファイルシステム、各種ミドルウェアといった開発環境がさまざまなメーカーから出ていて、しかもしっかりと保証しており、その窓口もTORNADOで一元化されている。技術者はアプリケーション開発にだけ注力していればいいため、開発期間も短くて済む。迅速な市場投入が求められる一方で、ネットワーク機能の統合など制御が複雑になっている近年のデジタル家電で、VxWORKSの採用が今以上に進むだろう」(アイティアクセス)
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[西坂真人, ITmedia]
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