News 2003年11月25日 09:11 PM 更新

News Weekly Access Top10(2003年11月16日−2003年11月22日)
“タケコプター”こぼれ話

先週の記事では、セイコーエプソンの“タケコプター”を含むロボットネタがTop10にランクイン。マンガに描かれた“空を飛ぶ道具”は物理学的に無理としても、いつまでも勝手に飛び回る“虫”のようなロボットならできるかもしれない。

News Weekly Top10 11月16日〜11月22日
1位 嗜好品的PCは僕の中で成り立つか
2位 [WSJ] 中国産のDVD代替規格「EVD」誕生
3位 空を飛び、感情を理解し、自然な表情を見せる――進化するロボットたち
4位 企業秘密も盗まれる? ますます危険になるスパイウェア
5位 Intel、2004年にPrescottで“4GHz越え”
6位 「プロバイダ責任制限法」に残る、これだけの課題
7位 まるでタケコプター 空を飛ぶ小型ロボットをエプソンが開発
8位 犯人は「私ではなくトロイの木馬」?
9位 “解読不能”を約束する量子暗号
10位 8月の北米大停電、原因はコンピュータの故障

Weekly Top10 先週のTop10は、ロボット関連の記事が3位と7位にランクインした。

 セイコーエプソンの“タケコプター”は、ドラえもんのそれとはちょっと違って、2つのプロペラを二重反転させることで浮力が発生する仕組みになっていた。マンガに描かれたタケコプターのようにプロペラ1つでの飛行は無理なのかどうか会場で聞いてみたところ、「プロペラ1つでは、回転の反動で本体が逆回転をしてしまう。つまり、ドラえもんに描かれているものは、物理学的に不可能」との答えが返ってきた。

 千葉大学では、先進科学プログラム(飛び入学)入学者選考の小論文で、「ドラえもんの道具は実現できるか。可能ならその方法を、不可能ならばその理由を筋道立てて述べよ」という問題を出題している。

 「何となく実現できそうなもの」として大学側が挙げた“道具”は、ライターの火だけで飛んで人が乗れる熱気球「エネルギー節約熱気球」、光を吸収して夜のように部屋の中が暗くなる電球「消光電球」、スコープで相手を狙いながら話すと遠くにいてもその人に声が届く「望遠メガフォン」、そしてタケコプターだった。確かに、どれも“何となく”できそうだ。

 自重よりも大きな揚力を発生させ、しっかりと物理の法則に従って大空へと飛翔したセイコーエプソンのμFR。省電力化やモーターの高出力化が進んで、太陽電池でも飛行できるようになれば、アタマにつけて飛ぶのは無理としても、いつまでも勝手に飛び回る“虫”のようなロボットならできるかもしれない。2足歩行もいいが、昆虫ロボットも楽しそうだ。

[西坂真人, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.