迷惑なスパムメールは誰がどこから送信し、なぜこれほど大量に出回っているのか――。スペインのセキュリティ企業Panda Securityが3月24日のブログで分析結果を紹介した。
同社は「スパムトラップ」というおとり用のメールサーバを仕掛けており、2010年1月と2月だけで約500万通のスパムメールを分析。送信に使われたコンピュータのIPアドレスをチェックし、世界のどこから来ているのかを調べた。
この2カ月間で、スパム送信に使われたIPアドレスは約100万に上ったといい、他人に操られてボットネットに加担させられているコンピュータから送信されていることがうかがえるという。国別ではブラジル、インド、韓国がこの期間のスパム送信国の筆頭だった。
スパムはマルウェアをばらまいたりさまざまな商品を宣伝する目的で使われているビジネスにほかならず、内容を信じてしまうユーザーがいる限り、なくなることはないだろうとPandaは解説している。
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