「破産」デマや「裏」も──mixiアクセス障害をめぐる狂想曲
「破産」を伝えるデマツイートが広がり、「裏mixi」が話題になり──mixiの大規模障害をめぐり、ネットではドタバタ劇も。
SNS「mixi」が3日にわたる大規模なアクセス障害に見舞われた裏で、ネットではmixiをめぐるドタバタ劇も起きていた。
「ミクシィが東京地裁に自己破産を申請した」――8月11日深夜、こんなデマがTwitterで拡散した。
その内容は「日本国内最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) である「mixi」を運営する株式会社ミクシィ(東京都渋谷区)が東京地裁に自己破産を申請したと発表した。負債総額は約56億円。22日に都内で債権者説明会を開く」という、企業の倒産を伝える記事を模した、まことしやかな形だ。
発信元のユーザーは1時間後にツイートを削除し、「嘘を書いてしまい非常に申し訳ありませんでした」と謝罪したが、すでに100人以上がRT(リツイート)し、広まっていた。mixiの大規模障害の最中だったこともあり、信じたユーザーも多かったようだ。
一方、あるSNS作成サービスには「裏mixi」が。「mixi避難ネットワーキングサービス」という触れ込みで、障害を伝えるmixiのトップページをもじって「ただいま、アクセスしにくいしやすい状況です」とも。大規模障害以前から存在していた形跡もあるが、タイムリーなだけに「誰が作ったw」「なにこれこわい」と話題になった。
また、Twitterがたびたびダウンするたびに表示されるクジラのイラストをパロディにしたmixi版イラストがアップされたり、「mixiが落ちたようだな…」という四天王コピペも登場した。
アクセス障害を受け、ミクシィの株価は下落。障害発生前の10日には45万〜44万円のレンジだったが、12日は前日の長時間の障害を受け、前日比1万7000円安となる41万9500円の安値を付ける場面も。終値は前日比1万2500円安(-2.86%)の42万4000円だった。
2000万会員規模の巨大サイトが長時間ダウンするという、世界的にも異例の事態。ネットでは障害原因を推測する議論が活発に行われるなど、改めてmixiの影響力を実感する機会にもなっていた。
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