海江田万里経済産業相は4月28日、大幅な電力不足が見込まれる東京電力と東北電力エリア内の夏の節電目標を一律15%に緩和すると表明した。
当初は契約電力500キロワット以上の大口需要家で25%、500キロワット未満の小口需要かで20%、家庭で15〜20%、それぞれ前年と比べて節電するという目標を掲げていたが、一律15%に緩和する。
東日本大震災で停止していた火力発電所の復旧やガスタービンの設置などで供給力の上積みにめどがついたため。
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