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「アトランティス」が無事に帰還 スペースシャトル計画に幕
スペースシャトル「アトランティス」がケネディ宇宙センターに帰還。30年にわたったスペースシャトル計画は幕を閉じた。
スペースシャトル「アトランティス」が7月21日午前6時前(日本時間同午後7時前)にケネディ宇宙センター(フロリダ州)に帰還した。135回目となる今回の飛行の終了で、30年にわたったスペースシャトル計画は幕を閉じた。
アトランティスは8日(現地時間)に4人の飛行士を乗せて打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運んだ。アトランティスとしては33回目の飛行だった。
スペースシャトル計画の終了で、米国の有人宇宙飛行は空白期を迎える。今後、ISSへの人員輸送はロシアのソユーズに、補給は日本の無人機「こうのとり」(HTV)などが担うことになる。米国は次世代の有人宇宙船「MPCV」計画を発表しているが、今後は有人飛行では小惑星や火星などの探査に重点を置く。
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