任天堂は1月30日、2013年3月期の連結業績予想を下方修正し、売上高は前回予想から1400億円減の6700億円、営業損益は同400億円減の200億円の赤字となる見通しだと発表した。「年末商戦の販売動向とその後の状況を踏まえた結果」としている。
年末商戦向けに発売した据え置き型ゲーム機の新製品「Wii U」は当初ハード550万台・ソフト2400万本の販売を見込んでいたが、400万台・1600万本へと大幅に下方修正するのが響く。12月末までの販売数は306万台・1169万本。
また10月に下方修正していたニンテンドー3DSの販売見通しも再び引き下げ、前回ハード1750万台・ソフト7000万台としていたのを1500万台・5000万本とする。
円安傾向から前提為替レートを見直した結果、経常損益は前回予想から100億円増の200億円、最終損益は80億円増の140億円を確保する見通し。
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