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PRISM告発のスノーデン氏、英テレビ局でクリスマスメッセージ
米連邦政府による個人情報収集をリークした元CIA職員エドワード・スノーデン氏が、英Channel 4を通じて「国家による監視をやめさせよう」というクリスマスメッセージを届けた。
英国の公共テレビ局のChannel Four Television(Channel 4)は12月25日(現地時間)、米連邦政府による個人情報収集を告発した元CIA職員、エドワード・スノーデン氏からのクリスマスメッセージを放映した。
現在ロシアに亡命中の同氏はカメラに向かい、「私たちはポケットに自分がどこにいるかを監視するセンサーを持ち歩いています。これが一般市民のプライバシーについてどういう意味があるか考えてみましょう。(中略)現代に誕生する子どもたちは“プライバシー”という概念なしに育つことになります。これは大きな問題です。なぜなら、プライバシーは自分が何者なのか、どうありたいかを決めるために必要だからです」と語った。
「私たちは力を合わせれば(安全保障とプライバシー保護の)バランスを改善し、国家に監視をやめさせることができます。私たちの政府に対し、知りたいことがあったらスパイするよりも直接私たちに尋ねる方がずっと安上がりであることを思い出させましょう」(スノーデン氏)
このクリスマスメッセージは2014年1月26日まで、Channel 4のページで視聴できる。
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GuardianとWashington PostにNSAの極秘文書をリークした本人が名乗り出た。元CIA職員で、防衛関連企業からNSAに出向していたエドワード・スノーデン氏(29)は、「権力の実態を一時的にでも暴露できれば満足だ」とGuardianに語った。
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