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彗星探査機「ロゼッタ」、2年7カ月ぶり再起動 「深宇宙ハイバネーション」成功
欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」が2年7カ月ぶりに再起動した。人類初の彗星着陸を目指す。
欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」が1月20日(現地時間)、2011年6月に休眠状態に入って以来、2年7カ月ぶりに再起動することに成功した。ESAは「ESAの“眠れる美女”が深宇宙ハイバネーションから目覚めた」と報告している。
ロゼッタは2004年3月に打ち上げられた。チュリモフ・ゲラシメンコ彗星に接近し、11月には表面に着陸機「フィラエ」を投下する計画。成功すれば人類初の彗星着陸となる
ロゼッタは太陽光発電で動作している。電力を節約するためにハイバネーションに入った時には木星軌道を超えた位置(太陽から8億キロ)にあり、太陽光はわずかだったが、現在は太陽に近づき(太陽から6億7300万キロ)、ロゼッタをフルに動かせるという。
ロゼッタの再起動を確認した際、ESAのロゼッタ公式アカウントは「Hello, World!」と各国語でツイート。ロゼッタがとらえた彗星の最初の写真は5月、彗星から200万キロに近づいたころに送られてくる予定だ。
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