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2014年末段階でネットに接続できないのは世界で45億人に──ITU予測
来年はGoogleもFacebookも、“残りの45億人”にインターネットを届けることに取り組むことになる。
国際連合(UN)の専門機関である国際電気通信連合(ITU)は5月5日(現地時間)、世界の通信事情に関する2014年の統計を発表した。
これによると、2014年末までにインターネットユーザー数は約30億人になるという。その3分の2は新興国のユーザーが占める。
2014年末のインターネットの普及率を地域別にみると、欧州では4人中3人が、アメリカでは3人中2人が、アジア太平洋地域では3人に1人が、アフリカでは5人に1人がインターネットを利用するようになるという。
ITUによると、30億人というのは世界総人口の約40%に当たる。つまり、あと45億人が2014年末の段階でインターネットが使えないということだ。
世界中にインターネットを普及させることに取り組む米Facebookや米Googleは、“残りの50億人にネット環境を”とうたっているが、来年は“残りの45億人に”と言い換えることになりそうだ。
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立ち上げパートナーには、廉価版スマートフォンを販売するNokiaやSamsung、半導体メーカーのQualcommとMediaTek、通信メーカーのEricsson、WebブラウザのOperaが名を連ねた。
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