クラウドストレージのBox株式公開、時価総額は約28億ドル
MicrosoftのOneDriveやDropboxと競合するクラウドストレージサービスのBoxがニューヨーク証券取引所にティッカーシンボル「BOX」で上場し、1億7500万ドルを調達した。初日の終値は65.93%高の23.23ドルだった。
米クラウドストレージサービスのBoxは1月23日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。新規株式公開(IPO)価格は1株当たり14ドルで、公開株式数は1250万株。資金調達額は1億7500万ドルとなる。チェッカーシンボルは「BOX」。
上場初日、株価は一時24.73ドルを付け、65.93%高の23.23ドルで引けた。この時点の時価総額は27億8000万ドル。
Boxは2005年創業のカリフォルニア州ロスアルトスに拠点を置くクラウドストレージサービス企業。米GoogleのGoogleドライブや米Dropbox、米MicrosoftのOneDriveなどと競合する。米GEなどの世界的大手を含む27万5000社が導入しており、日本ではディー・エヌ・エー(DeNA)などが採用。3200万人以上のユーザーを擁する。2014年10月までの3四半期の売上高は前年同期間から80%増の1億5400万ドル、純損失は560万ドル少ない1億2100万ドルだった。
創業者のアーロン・レヴィCEO(29)の持ち株率は3.4%。株式公開当日、米Appleのティム・クックCEOやMicrosoftのサティア・ナデラCEOがレヴィ氏に公式Twitterで祝辞を送った。レヴィ氏はクックCEOの「株式公開と偉大な企業の創造を祝します」というメッセージに「ありがとう。Appleも偉大な企業ですよね」と、ナデラCEOの「おめでとう!」には「ありがとう。一緒にクラウドを支配していくのが楽しみです。ホログラフィックメガネもね」と答えた。
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