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iPadの3期連続減収も「長期的には楽観視できる」とクックCEO
Appleのティム・クックCEOは、過去最高の決算発表後の電話会見で、iPadの販売台数/売上高は3期連続減ではあるが、IBMとの提携による企業採用の増加が見込めることもあり、長期的には楽観できると語った。
米Appleが1月27日(現地時間)に発表した2015年第1四半期(2014年10〜12月)の業績は過去最高を更新したが、iPadの販売台数/売上高は3期連続の減少になった。
同四半期のiPadの販売台数は18%減の2100万台、売上高は22%減の89億8500万ドル。
決算発表後の電話会見で、不調なiPadについてまだ強気なのかと問われたティム・クックCEOは、長期的な視野で楽観視していると答えた。その理由として、iPad購入者に占める初めてiPadを買う人の率が高いことを上げた。特に中国では70%以上が初購入者という。iPadの更新サイクルはiPhoneなどより長いが、競合の6倍のユーザー満足度を誇るiPadのユーザーは次もiPadを購入すると同氏は言う。
また、企業による採用が堅調で、IBMとの大規模提携により、今後も企業によるiPad採用は増加すると同氏は語った。
現在iPadの次期モデルについてのうわさがあるが、「現在準備中の製品に自信がある」とは語ったものの、具体的な発表時期などの詳細は示さなかった。
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