「Office for Mac プレビュー版」、Yosemite向けに無料公開
Microsoftが、Mac向けデスクトップ版Officeのプレビューを公開した。RetinaディスプレイやOS Xの最新ユーザーインタフェースをサポートする。今夏の正式版リリースまで定期的にアップデートしていく計画だ。
米Microsoftは3月5日(現地時間)、米AppleのMac向けデスクトップ版次期Office「Office for Mac」のプレビュー版を無料公開した。日本語版をOffice.comのページからダウンロードできる。
サポートするOSは「Mac OS X Yosemite(バージョン10.10)」以降。現行Officeである「Office for Mac 2011」と併用できる。
Office for Mac プレビュー版は、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookで構成される。2月に公開された「Office for Windows 10」のテクニカルプレビューの多くの新機能に加え、Retinaディスプレイのサポートや、全画面表示、スクロールバウンスなどOS Xの最新ユーザーインタフェースを採用する。
また、OneDrive、OneDrive for Business、SharePointと連係し、クラウド上のドキュメントにアクセスできる。
各アプリの新機能のMicrosoftによる紹介は以下の通り。
プレビュー版は定期的にアップデートされ、1つのビルドは公開後60日で期限が切れる。アップデートはOffice for Mac Auto-Updateツールからの通知を介して提供される。
次期Office for Macの正式版は今夏リリースの予定だ。最後のプレビュー版は、公式版リリース後、約1カ月は動作する。
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