iOS版Office、iCloudとBoxのファイルも編集可能に Androidにも対応予定
Microsoftがサービスのマルチプラットフォーム化の一環として、「Office for iPad」およびiPhone版「Mobile Office」でiCloudおよびBox内のOffice文書を開き、編集できるようにした。Webアプリの「Office Online」もサードパーティーのクラウドをサポートする。
米Microsoftは2月17日(現地時間)、モバイル版Office(Office for iPad、AndroidおよびiPhone版「Office Mobile」)とモバイル版Windows 10のユニバーサルアプリ「Office for Windows 10」でサードパーティーのクラウドストレージ内のOffice文書を編集できるようにすると発表した。まずは同日アップデートした「Office for iPad」とiPhone向けの「Mobile Office」で、米AppleのiCloudと米BoxのBoxに対応した。
同社は昨年11月、Dropboxとの統合を実現した。今回の発表はサービスのマルチプラットフォーム対応をさらに進める動きだ。
Android版Officeにも対応するとしているが、米GoogleのGoogleドライブのファイルも開けるようになるかどうかは不明だ。
例えば「Word for iPad」でiCloudのファイルを開くには、Wordのドキュメント選択画面に表示されるようになった「その他」をタップすると表示されるiCloudのフォルダとファイルの一覧からWord文書を選ぶ。
Boxや今後サポートする他のクラウドサービスも利用しているユーザーの場合は、以下の画像のように「場所」を選択できる。
ただし、iCloudのサポートでは、iCloudにあらかじめ保存されているOffice文書を開き、編集し、iCloudに保存することしかできない。Officeで新規に作成したりOneDrive内に保存されている文書をiCloudに保存することはできない。
それでも、例えばMacやWindows PCでOffice文書を作成し、iCloudで保存した場合などに、その文書をiPadやiPhoneで開いたり編集できるようになるのは便利だ。
Microsoftはまた、Webアプリ版の無料のOffice、「Office Online」でも、サードパーティーのクラウドストレージ内の文書をWebブラウザで開き、編集できるようにすることも発表した。
同社の「Cloud Storage Partner Program」に参加するBox、米Citrix、米Salesforceのストレージで利用できる。Microsoftは他のサードパーティーにも同プログラムへの参加を呼び掛けている。
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