スマホからのネット利用者、今冬にPC超えか ニールセン調査
ニールセンの調査で、スマホからのネット利用者数がPCに迫っていることが分かった。このままのペースだと今冬ごろにはPCからの利用者を超える可能性があるとしている。
ニールセンがこのほど発表したインターネット利用動向調査で、スマートフォンからの利用者数が4月時点で4832万人となり、PCから(5100万人)に迫っていることが分かった。このままのペースでスマホからの利用者が増えれば、今冬ごろにはPCからの利用者を超える可能性があるとしている。
スマホからのネット利用者数は継続的に増加しているが、14年度の増加率は19%と、13年度の増加率(41%)と比べてスピードが鈍化している。PCからの利用者は14年7月以降、横ばいに推移している。
性年代別では、若年層の増加率が低下し、代わって高年齢層での伸長率が高くなっている。増加率が最高だったのは「50代以上の女性」(57%増)、次いで「50代以上の男性」(32%増)だった。
同社の中村義哉エグゼクティブアナリストは「スマホは若年層への普及が一段落し、高年齢層へと普及する段階に入った。普及スピードは若年層の場合と比べてスローだが、このままのペースが続けば今年の夏ごろには5000万人を超える規模に成長するだろう。今冬ごろにはスマホからのネット利用者がPCからの利用者を超える可能性も考えられる」としている。
ネット利用時間をみると、今年4月時点で、スマホからは1時間48分と前年同月比8分(7%)増、PCからは1日当たり54分と同3分(5%)増となった。性年代別で見ると、スマホからのネット利用時間は「29歳以下の女性」が最も長く1日当たり2時間24分。次いで「30代の女性」(1時間52分)となった。
カテゴリ別で14年にスマホからの利用時間が最も増加したのは動画や音楽、ゲームなどが含まれる「エンターテイメント」で、今年4月は前年同月比で月間3時間13分増。特にゲームの利用時間が伸びているほか、LINEなどが含まれる「コミュニケーション」も月間1時間16分伸びた。
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