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遺伝子と病気の関係が分かる? 新プロジェクト「DNA.LAND」発足
数百万人のゲノム情報と健康状態をデータベース化するプロジェクト「DNA.LAND」が発足。遺伝子と病気の関係解明につながる可能性があるという。
数百万人のゲノム情報と健康状態をデータベース化し、遺伝子と病気の関係を解き明かす――そんな新プロジェクト「DNA.LAND」が遺伝学者などによって展開されつつあるようだ。英科学誌「Nature」が伝えている。
計算遺伝学者のヤニフ・アーリック氏らが設立した「DNA.LAND」が目指すのは、「遺伝子データベースのクラウド化」だ。すでに遺伝子関連企業でゲノムを解析した人を中心に参加を募り、彼らの健康状態などとともにデータベース化。被験者の血液をいちいち採取することなく、遺伝子と疾病罹患の関係性などを探れるようにするという。
公開型の遺伝子データベースは従来からあったが、ゲノムの持ち主が持つ疾患を記録していなかったため、遺伝子と病気の関連性を突き止めることはできなかった。DNA.LANDではこの問題解決を目標に、数百万人以上のデータ蓄積を目指すという。
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