Facebook、動画をデフォルトでFlashからHTML5に移行
「Adobe SystemsはFlashの終了日を宣言すべき」と主張するFacebookが、Facebook上のデフォルトの動画プレーヤーをFlashからHTML5に切り替えたと発表した。
米Facebookは12月18日(現地時間)、サービス上で表示する動画プレーヤーをFlashからHTML5に移行したと発表した。ニュースフィード、Facebookページ、外部サイトに埋め込むもの(記事末にサンプルあり)の動画がすべてのWebブラウザでデフォルトでHTML5プレーヤー対応になった。Facebookゲームについては、米Adobe Systemsと協力して安全なFlash体験を提供できるよう取り組んでいるとしている。
同社のCSO(最高セキュリティ責任者)を務めるアレックス・スタモス氏は7月、「Adobe SystemsはFlashの終了日を宣言し、Webブラウザ企業にその日にFlashを無効化するよう依頼すべきだ」と主張した。FlashからHTML5への移行が進まないのは、Adobeが終了日を決めないからだという意見だ。Facebookは率先してHTML5への移行を実施した形だ。
HTML5には、古いバージョンのWebブラウザではFlash Playerよりかえって遅くなったり、ブラウザによるバグなどの問題が多数あったが、同社はそうした問題をほぼ解決し、デフォルトでのHTML5対応に踏み切ったとしている。
テストの段階で、HTML5への切り替え後、動画の読み込みは速くなり、より多くのユーザーが動画を「いいね!」し、コメントし、共有するようになったという。
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