Google、社内インキュベーター「Area 120」立ち上げか
Googleが、アイデアを持つ従業員の新企業立ち上げをサポートする社内インキュベーター「Area 120」(20%ルールに由来する名称)を立ち上げ中であると米メディアが報じた。
米Googleが、社内インキュベーター部門を立ち上げていると、米The Informationが4月24日(現地時間)、この件に詳しい筋の話として報じた。起業家精神のある優秀な従業員の社外流出を防ぐのが狙いのようだ。
新部門は「Area 120」と名付けられる。これは、同社の伝統である「就業時間の20%は自分の好きなプロジェクトに費やしていい」という社内ルールからきているという。この「20%ルール」からは、GmailやGoogleマップ、AdSenseなどの多数のサービスが生まれている。
従業員はまずビジネスプランを提示し、それが認められるとArea 120に参加できる。プロジェクトが軌道に乗れば、そのプロジェクトのチームはフルタイムでプロジェクトに数カ月取り組める。その後Googleの幹部にプレゼンする機会を与えられ、認められればGoogleの支援を得て新企業を設立できる。
かつてはGlassdoorの「働きやすい企業ランキング」上位の常連だったGoogleだが、2015年12月には8位にランクを落とした。
今月には、GoogleのATAPチームのリーダーを務めていたレジーナ・デューガン氏が米Facebookに引きぬかれた。デューガン氏は自身のFacebookで、「ATAPは技術的な問題だけでなく、組織的な問題を抱えており、失敗を恐れなければならなくなっている」と語った。
Area 120はGoogleのサンフランシスコオフィス内に設置される見込みという。
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