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九大、全学で電子教科書導入 ビッグデータ収集、教育に活用

九州大学が4月に学生・教職員計約2万7000人を対象に電子教科書を導入した。ユーザーの利用ログなどを収集・分析し、教育効果向上に活用する。

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 九州大学が4月から全学で電子教科書の利用を開始した。ユーザーの利用状況をビッグデータとして収集・分析し、関連資料のレコメンド機能、授業内容の改善などの利活用につなげる狙いだ。

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BookLooperストア画面

 京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)が開発する電子教科書、講義資料の配信システム「BookLooper」を全学の学生・教職員約2万7000人に導入する。受講講義に合わせて電子書籍コンテンツをダウンロードし、マルチデバイスで利用できる環境を整える。同システムは2014年10月から情報系科目の約400人を対象に先行提供しており、対象範囲を拡大する形だ。

 BookLooper上でのコンテンツの閲覧、検索機能、メモやマーカーなどの利用ログや、学内のeラーニングシステムなどを統合して教育ビッグデータとして収集・分析対象とする。利用状況のリアルタイム分析や関連テキストのレコメンド機能の運用を本格的にスタートし、授業内容の改善や異なる講義間でのテキスト活用につなげる。

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BookLooper本の閲覧画面

 同大は13年に学内のPCルームを全廃し、学生全員のPCを必携化。オンライン教材を使った授業やWeb学習システムの活用を積極的に進めてきた。今年2月にはビッグデータで教育効果向上を目指す「ラーニングアナリティクスセンター」を開設している。

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