IoT活用“次世代型おままごと”「ままデジ」、KDDIが開発 鍋・包丁にセンサー内蔵
玩具の鍋や包丁にセンサーを内蔵し、「おままごと」としてリアルに近い料理体験ができる「ままデジ」を、KDDIとキリンが発表した。
KDDIとキリンは6月15日、センサーを内蔵した玩具の調理器具を使い、実際に料理しているかのような体験ができる「ままデジ」を発表した。センサーが読み取った動作に合わせて、音や香りでリアルに近い料理体験ができる「次世代型おままごと」キットとして、ユーザーの反応を見ながら、今後製品化も視野に入れる。
タブレットに流れるアニメで手順を学びながら、玩具の鍋や包丁を使ってままごとが遊べる。調理器具にはセンサーを内蔵し、読み取った動作に応じて、音が鳴ったり、料理の香りがしたりする。例えば、食材を包丁で切ると「ザクッ」、フライパンで炒めると「ジュージュー」という音が鳴るほか、鍋のふたを開けると湯気が出たり、料理の香りがする仕掛けだ。
備え付けのタブレットにはカレーを作る物語の絵本をあらかじめインストール。野菜のキャラクターが登場するアニメを見ながらレシピを学べるほか、料理に関するクイズも楽しめる。
魅力あるIoTデバイスで差別化を
KDDIは、通信事業ノウハウを生かしたIoT(Internet of Things)デバイスの開発に注力し、3月にもスマートフォンと連動するぬいぐるみ「Comi Kuma」を発表した。同社だけでなく、通信キャリア各社で同種の取り組みは加速しており、実際に商品化に至る例も出てきている。
デジタルマーケティング部の塚本陽一部長は「商品化までのスピードでは他社に劣る部分もあるが、ユーザーの反応を見ながら、内容を精査して販売につなげたい。魅力あるIoTデバイスは差別化の源泉になると信じている」と話している。
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