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YouTube、トラフィックの97%をHTTPSで暗号化
WebサイトのHTTPS接続を推進するGoogleは、YouTubeのトラフィックの97%をHTTPSによって暗号化したと発表した。HTTPSをサポートしない古い端末からの接続が完全HTTPS化を阻んでいるという。
米Google傘下のYouTubeは8月1日(現地時間)、YouTubeのトラフィックの97%をHTTPSで暗号化したと発表した。
GoogleはWebサイトのセキュリティを強化する目的で「HTTPS Everywhere」を提唱しており、今年3月から透明性レポートに暗号化状況を追加している。
最新の透明性レポートを見ると、7月17日の段階でYouTubeのHTTPS化が97%になっている。100%であるGmailに次ぐ率だ。カレンダーが93%、マップが86%、広告は81%、ニュースは69%、Financeは54%。
YouTubeでは、HTTPのURLをHTTPSに自動変換する「HTTP Strict Transport Security」(HSTS)を実装している。
100%を達成できていない主な原因は、ユーザー側がまだHTTPSをサポートしない古い端末を使っていることだとしている。YouTubeユーザーの安全を可能な限り守るため、長期的には安全でない接続を段階的に廃止していくという。
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