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「ウゼェんだよ! 見んなハゲ!」「なに品定めしているんだ変態」――対話型人工知能「罵倒少女」現る ソニーが開発
ユーザーの言葉に対して、罵詈雑言を浴びせる「罵倒少女」の人工知能(AI)が登場。ソニー・ミュージックエンタテインメントなどが開発したAI「PROJECT Samantha」が使われている。
「ウゼェんだよ! 見んなハゲ!」「なに品定めしているんだ変態」――人工知能(AI)搭載キャラクターがユーザーの言葉に対して罵倒するサービスが8月4日、イラスト投稿サイト「pixiv」で公開された。利用は無料。ソニー・ミュージックエンタテインメントと言語理解研究所が開発中のAI「PROJECT Samantha」(プロジェクト・サマンサ)を搭載している。
(c)Sony Music Entertainment(Japan)Inc. (c)Institute of Language Understanding Inc. (c)mebae / Kaikai Kiki (c)pixiv
pixivなどで活躍するイラストレーター・mebaeさんの作品「罵倒少女」に登場するキャラクター・素子(もとこ)とチャットを楽しめるサービス。ユーザーが入力した言葉の意味を推測し、状況に応じて「ざまぁ!」「知らねぇよ」「悲しくなるくらい無様だな」などと罵倒するほか、イラストやボイスメッセージ(CV.井上麻理奈さん)を返す。サービス公開期間は8月15日正午まで。
同サービスに使われているPROJECT Samanthaは、ソニー・ミュージックエンタテインメントと言語理解研究所が共同開発しているAI。2017年をめどに、出版社や映画製作会社、ゲーム会社などに正式な提供を始め、罵倒少女以外とのコラボ企画も進めるという。
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