Google初代SNS「Orkut」の開発者、“愛のSNS”「Hello」アプリを公開
Googleが2004年に公開し、2014年にひっそり終了した同社初のSNS「Orkut」の開発者、オーカット・バイヨカッテン氏が新しいSNS「Hello」を立ち上げた。“ペルソナ”の合うユーザー同士が画像投稿を通じて交流できる。
米Googleが2004年に公開した同社として初のSNS、「Orkut」の開発者であるオーカット・バイヨカッテン氏は8月5日(現地時間)、新たなSNS「Hello」を立ち上げたと発表した。まずは米国を含む8カ国でiOSおよびAndroidアプリを公開した。
Orkutは、Facebookとほぼ同時期に公開された、招待制で実名主義のSNS。主にブラジルやインドで人気を博し、ピーク時には3億人のユーザーを擁したが、2014年9月に終了した。
バイヨカッテン氏のLinkedIinによると、同氏は2014年3月にGoogleを退社し、Hello Networkを立ち上げている。同社はサンフランシスコに拠点を置き、(Google本社のある)マウンテンビューに開発オフィスを持つ20人規模の非公開企業だ。
バイヨカッテン氏自身はトルコ出身でドイツ育ち。「プログラマーで、ゲイで、ちびで、外国なまりがある私は常に疎外感を持ってきた。でも、人を愛することで、友達をつくることができている」という。Orkutを作ったのは、「人々がもっと繋がりを持てば、世界はもっと美しくなると考えたから」と同氏は語る。
HelloはOrkutの進化系だ。「友達づくりや恋人探しのためのアプリやWebサービスは既に何百もあるが、世界はまだ憎悪に満ちており、私たちは今も孤独だ。だからHelloを作った。Helloは愛に基づいて構築された初のSNSだ」とバイヨカッテン氏。
自分の趣味に関連する画像を投稿し、アルゴリズムで同好の士とつながれるのがHelloの特徴だ。まず用意された100以上の興味ジャンルから5つの「ペルソナ」を選び、画像を投稿する際はいずれかのペルソナ(複数可)を選んで添える。
米Facebook傘下のInstagramに似ているが、既存の友だちよりも、ペルソナでつながる新たなコミュニティーでの交流が中心であるところが特徴だ。
日本でも公開されるかどうかは不明だが、国別立ち上げ情報へのサインアップページは用意されている。
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