Windows 10のAnniversary UpdateでUSBカメラのフリーズ問題 9月の更新で対処予定
Microsoftが8月2日にリリースした「Windows 10」の「Anniversary Update」で、USB接続式の幾つかのWebカメラがフリーズする問題が発生している。Microsoftはこれを認識しており、今後のアップデートで対処するとしている。
米Microsoftが8月2日にリリースした「Windows 10」のアップデート「Anniversary Update」を行うと、USB接続のWebカメラが使えない問題が発生すると、米Thurrottが8月19日(現地時間)に報じた。
この問題については、8月8日にMicrosoftのサポートフォーラムに投稿があり、MicrosoftのWindowsカメラチーム所属というフォーラム名「Mike M」氏が9日、原因と対策について説明した。
Mike M氏によると、原因は、このアップデートでWebカメラの映像のエンコードフォーマットをNV12およびYUY2だけにし、MJPEGおよびH.264への対応をやめたことにあるという。対応をやめたのは、このアップデートで複数のアプリが同時にWebカメラにアクセスできるようになり、その場合MJPEGあるいはH.264では複数のエンコードプロセスが発生してパフォーマンスが落ちるからと説明する。同氏はMicrosoftの「Surface Pro 4」と「Surface Book」のWebカメラはMJPEGとH.264をサポートしていないとしており、どうやらMicrosoftはこの決定で影響を受けるユーザー数を低く見積もっていたようだ。
修正を求める多数の声を受け、Mike M氏は12日、謝罪して問題解決を約束し、19日にはMJPEGの問題は9月のアプデートで修正できそうだと報告した。H.264の問題の解決にはもう少し時間がかかるという。
Microsoftは本稿執筆現在、この問題のユーザー側での解決策は提示していない。この問題が発生するWebカメラを問題解決アップデートの前に使いたい場合は、Anniversary Updateをロールバック(1つ前のWindows 10に戻す)すれば良いが、Anniversary Updateから、ロールバック期間は従来のアップデート後31日間から10日間に短縮されたので、既に期限切れのユーザーが多そうだ。
なお、Microsoftは保証していないが、Thurrott寄稿者のラファエル・リヴェラ氏が解決策をツイートしている。
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