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FacebookのザッカーバーグCEO、“自宅のAI執事”プロジェクトの成果を来月にも披露へ
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが訪問中のイタリアのローマでタウンホールQ&Aを開催し、今年の目標である「自宅にジャーヴィスのようなAI執事システムを構築する」プロジェクトの進捗を説明し、9月にもデモを披露できそうだと語った。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは8月29日(現地時間)、訪問中のイタリアのローマで恒例の「タウンホールQ&A」を開催し、現地の人々の質問に答えた。
ザッカーバーグ氏は、1月に「今年の目標」として掲げた「アイアンマンに出てくるJ.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)のようなAI(人工知能)執事を自宅に構築すること」の進捗について尋ねられ、「来月(9月)にもデモできると思う」と語った。
同氏はこの目標で、既存のAI技術を研究するとしていた。
「今のところ、照明と、門と、室温をコントロールできるようになっている。室温コントロールは私の声を認識して機能するようプログラムしたので、僕の妻には制御できないんだ」という。
門の開閉については、Facebookの人工知能(AI)研究にたずさわるエンジニアに教わって、同社が得意とする顔認識機能を採用したと語った。「うちの門に近づくと、コードを入力したり鍵を差し込んだりしなくても、(カメラに)顔を見せるだけで開く」と楽しそうに説明した。
同氏は今回のイタリア訪問で、ローマ教皇やマッテオ・レンツィ首相と面会した。ローマ教皇にはドローンプロジェクト「Aquila」の模型を贈呈し、世界中のすべての人々にインターネット環境を提供することの重要性について説明したという。
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