Amazon.com、プライム会員向けに“1000冊以上読み放題”の「Prime Reading」開始
Amazon.comが、米国のプライム会員向け新サービス「Prime Reading」の提供を開始した。1000冊以上の電子版書籍、コミック、雑誌が読み放題。100万冊以上を読める別サービス「Kindle Unlimited」より規模は小さいが、ラインアップにはベストセラーや人気雑誌も並ぶ。
米Amazon.comは10月5日(現地時間)、米国のプライム会員向けの新サービス「Prime Reading」を発表した。1000冊以上のコミックや雑誌を含む電子書籍を無料で読める。
同社はプライムサービスとは別に、月額9.99ドル(日本では980円)の読み放題サービス「Kindle Unlimited」も提供している。Kindle Unlimitedで読めるのは公称100万冊以上。Prime Readingはそれに比べると規模は小さいが、年額99ドルのプライム会費だけで1000冊以上読めるのは魅力的だ。
立ち上げ段階のラインアップには、映画化が決まっているベストセラースパイ小説「Red Sparrow」やハリー・ポッターシリーズ、雑誌では「People」「Sports Illustrated」「National Geographic Traveler」などが並ぶ。ラインアップは「プライム・ビデオ」同様に追加・入れ替えが行われていく。
Kindleシリーズの電子書籍リーダーおよびタブレットだけでなく、iOS/Android版Kindleアプリでも読める。
単体サービスのKindle Unlimitedも継続する。Amazonは発表文で「さらに多くの書籍を読みたい方は、Kindle Unlimitedの30日間無料トライアルをお試しください」としている。
Amazonはプライム会員数を公表していないが、直近の業績発表ではプライム会員向けバーゲン「Prime Day」が“Amazon史上最大の日”だったとするなど、プライム会員の売り上げへの貢献は大きいようだ。
変更履歴:当初、「Kindle Unlimited」で読める冊数を「1万冊以上」としていましたが、「100万冊以上」の誤りです。お詫びして訂正いたします。[2016/10/6 10:20]
関連記事
- 「無断で“読み放題”から削除された」 講談社、Amazonに抗議 「大変困惑し、憤っている」
「Kindle Unlimited」で、講談社の書籍や雑誌の全作品の配信が無断で停止されたとし、講談社がAmazonに抗議。「大変困惑し、憤っている」としている。 - 月額980円で読み放題 日本版「Kindle Unlimited」提供スタート
Amazon.co.jpが、電子書籍の定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」を日本国内で提供スタート。月額980円(税込)で小説や雑誌、コミックなどが読み放題になる。 - Amazon.com、格安オンライン写真プリントサービスを米国で開始
Amazon.comが、Amazon Driveにアップロードした写真を写真やフォトブックとして印刷して届ける新サービス「Amazon Prints」を米国でスタートした。価格は大手の約半額で、近くはがきやカレンダーとしての印刷も始める。 - Amazon.com、「プライム・ビデオ」の単体サービスと月単位のプライムサービスを米国で開始
Amazon.comが、これまでプライム会員向けサービスの一部として提供してきた「プライム・ビデオ」を、月額8.99ドル(約1100円)で単体サービスとして提供し始めた。また、プライムに1カ月単位の料金プランを追加した。 - Amazonプライム会員に毎月1冊を無料で Amazon.co.jp「Kindleオーナーライブラリー」
「Kindleオーナーライブラリー」に基づき、Amazonプライム会員かつKindle端末を持っているユーザーKindle本を毎月1冊を無料で読めるようになる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.