米Googleは10月13日、Webブラウザの安定版となる「Chrome 54」をWindows、Mac、Linux向けに公開した。今後数日から数週間かけて配信する。
Googleのブログによると、最新版の「Chrome 54.0.2840.59」では21件の脆弱性を修正した。危険度が同社の4段階評価で上から2番目に高い「高」に分類されているものは6件あり、このうちレンダリングエンジンBlinkでは解放後使用問題やヒープオーバーフロー、ユニバーサルクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在する。
脆弱性の報告者には、最高で7500ドルの報奨金が贈られた。
関連記事
- Adobe、AcrobatやFlash Playerなどの更新版を一挙公開
事前に告知されたAdobe AcrobatとReaderに加え、Flash PlayerとCreative Cloud Desktop Applicationのセキュリティアップデートもリリースした。 - Microsoft、10件の月例セキュリティ情報を公開 新しい更新モデルもスタート
深刻度が最大の「緊急」は5件。IEやEdge、Officeでは既に脆弱性の悪用も確認されている。 - Google、「Chrome 53」の安定版を公開 Flashブロック開始
GoogleがChromeブラウザをバージョン53にアップデートした。予告していたバックグラウンドで稼働するFlashのブロック機能が追加された。修正された脆弱性は計33件だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.