「Googleフォト」に横倒し自動修正など機械学習採用の4つの新機能
Googleの写真サービス「Googleフォト」(Android/iOS/Web)に、機械学習技術による新機能が追加された。横倒しで表示されている画像を検出して修正を提案したり、動画の名場面をGIFアニメ化したり、膨大な写真から「最近のハイライト」を生成したりする。
米Googleは10月12日(現地時間)、iOS、Android、Webアプリ版「Googleフォト」に、機械学習採用の4つの新機能を追加したと発表した。現在ローリングアウト中だ。
横倒し写真を検出して修正候補を提示
Googleドライブに保存してある写真の中から横倒しになっている疑いのある写真を検出し、修正を促す機能が追加された。
提示された写真で修正したいものをタップすると、正しい向きになる。
動画の名場面をGIFアニメに自動生成
Googleフォトには既に、画像をGIFアニメ化する機能が備わっているが、動画の名場面を検出して自動的にループGIFアニメにする機能が「アシスタント」の機能として追加された。例えばプールに飛び込む瞬間や子どもの可愛らしい笑顔などをGIFアニメ化する。他のアシスタント機能と同様に、Googleフォトが勝手に動画を選んで生成し、ライブラリに保存するかどうかきいてくる。
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最近撮った友達の過去の写真をまとめて表示
最近撮影した写真に写っている人の顔を認識し、同じ人が写っている写真を過去にさかのぼって抽出してまとめて表示する機能も追加された。「ライブラリの写真が膨大になる中、こうした機能であなたが大切な思い出を簡単に振り返りやすくしたい」とGoogleは説明する。
「最近のハイライト」機能
旅行などで大量の写真を撮影した場合、その中からGoogleフォトが高品質だと判断した数枚をまとめて「最近のハイライト」として表示する。例えば子どもの写真であれば、「○○ちゃんの最近のハイライト」として表示する。Googleは、「祖父母に孫のハイライトを見せると喜ぶはず」としている。
これらの機能はGoogleのクラウド側で稼働する機械学習技術によるものなので、ユーザー側でのアップデートなどは不要だ。
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