AT&T、Time Warnerを854億ドルで買収と正式発表:「モバイルの未来はビデオに、ビデオの未来はモバイルに」
米通信大手のAT&Tが、映画やテレビ番組のメディア企業であるTime Warnerを約8兆8600億円で買収すると発表した。加入者にスマートフォンでのコンテンツ消費という選択肢を提供していく。
米通信大手のAT&Tは10月22日(現地時間)、米メディア企業Time Warnerを買収することで合意に達したと発表した。買収は現金と株式で行われ、総額は約854億ドル(約8兆8600億円)。取引は2017年末までに完了の見込みだ。
スマートフォンでのコンテンツ消費が拡大する中、「動画の未来はモバイルに、モバイルの未来は動画に」あるとして、複合的なメディア企業へのシフトを目指す。
Time Warnerは、「ゲーム・オブ・スローンズ」や「シリコンバレー」が人気のドラマ専用チャンネルHBO、「ハリー・ポッター」シリーズや「バットマン」、「スーサイド・スクワッド」などで知られる映画部門のWarner Brothers、CNN、TNT、Cartoon Networkなどを持つCATV局のTurner Broadcasting Systemを擁する総合メディア企業。
AT&Tは、この買収により、同社のスマートフォン加入者はあらゆる端末で高品質なコンテンツを視聴できるようになり、コンテンツ視聴に際しては、加入者データに基づく関連性の高い広告が表示されるようになるとしている。
AT&Tは2014年には衛星放送のDIRECTVを485億ドルで買収している。
AT&Tを僅差で抑えている米市場首位のVerizonは7月、米Yahoo!のメディアコンテンツ事業の買収を発表しており、通信事業とコンテンツ事業の統合が進んでいる。
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