KDDIは12月8日、ISP事業を展開するビッグローブを完全子会社化すると発表した。親会社の投資ファンド・日本産業パートナーズから総額約800億円で2017年1月末をめどに株式譲渡を受ける契約を締結したという。
買収により「それぞれの顧客基盤・事業ノウハウなどを活用することで、通信領域のみならず、決済、物販事業など非通信領域においても両社のシナジーによる事業拡大を図る」としている。
ビッグローブの中川勝博 代表取締役執行役員会長兼社長は「お客さまに現在提供しているサービスやキャンペーンについては、従来と変わることなく、引き続きご利用いただけます。これからも『ビッグローブ』をご愛顧くださいますよう、お願い申し上げます」と同社Webサイトで表明した。
ビッグローブは16年9月末時点で200万人超の会員を抱えるインターネット接続サービス提供事業者。06年に「NECビッグローブ」としてNECから分離して会社化し、14年、NECが日本産業パートナーズに売却していた。
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