ニュース
雪に埋まったクルマ、一酸化炭素中毒に注意 JAFが呼び掛け
日本自動車連盟(JAF)が、クルマが雪に埋まった状態でエンジンをかけると、一酸化炭素中毒になる恐れがあると注意喚起。
クルマが雪に埋まった場合、一酸化炭素中毒に注意――日本自動車連盟(JAF)がこのほど、そんな注意を呼び掛けた。排気ガスに含まれる一酸化炭素が車内に溜まる恐れがあるとし、マフラー周辺を定期的に除雪するように促している。
一酸化炭素を吸い込むと、血液中のヘモグロビンが酸素を運ぶ能力が阻害され、身体が酸欠状態になる恐れがある。吸い込む量によるが、重症の場合だとこん睡状態に陥り、死亡する危険もある。
JAFのユーザーテストによれば、クルマの周囲やボンネットの上まで雪が被った状態でエンジンをかけると、排ガスが車体の下側に滞まり、エアコンの外気導入口を伝って車内に吸い込まれる。エンジンをかけてから16分ほどで、車内の一酸化炭素濃度が「3時間そのままだと致死」するレベルに達したという。
JAFは対策として、排ガスが出るマフラーの周辺を定期的に除雪するように呼び掛け。マフラー周辺を除雪せず、運転席の窓を5センチほど開けるだけでは、風がやむと「2時間ほどで失神」するレベルまで濃度が上昇した実験例もあるとし、除雪の重要性を訴えている。
関連記事
- 信号のない横断歩道、歩行者が渡ろうとしても「止まらない」車9割 JAF調査
信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしていても、9割以上の車が止まらない――JAFがこんな調査結果を発表した。 - 冷凍卵を自然解凍「たまごかけおにぎらず」料理動画に「食中毒の危険」と指摘 運営元が削除・謝罪
冷凍卵を自然解凍し、おにぎりに入れる「たまごかけおにぎらず」の料理動画が「食中毒の危険がある」と指摘を受けて公開停止に。 - 「節分の豆は3歳ごろまで食べないで」――窒息の恐れ、消費者庁が注意喚起
豆まきをする節分に合わせ、消費者庁が3歳ごろまでの子どもには乾いた豆を食べさせないように注意喚起。豆の破片が気管に入り窒息する恐れがあるという。 - 現在の自動運転車は「完全な自動運転ではありません!!」――国交省が注意喚起 「事故責任はドライバーに」
「現在実用化されている『自動運転』機能は、完全な自動運転ではありません!!」――米Tesla Motorsの「Model S」による死亡事故を受け、国土交通省が注意喚起。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.