「Galaxy S8」の顔認証は写真でだませる(デモ動画あり)
Samsungが4月21日に発売する新フラッグシップ端末「Galaxy S8」の顔認証によるホーム画面起動は、顔写真でも可能であると、メキシコのメディアが非製品版端末を使ったデモ動画を公開した。
韓国Samsung Electronicsが3月29日に発表した「Galaxy S8」「Galaxy S8+」の特徴の1つは生体認証機能だが、フロントカメラを使う顔認証は本人の写真を使ってもホーム画面のロック解除ができてしまうことが動画で紹介された。
この動画は、メキシコのテクノロジーメディアMARCIANOTECHがPeriscopeでストリーミングし、それを米YouTubeチャンネルiDeviceHelpが録画して公開した。
ロック画面に向けて顔の写真を表示したモバイル端末を近づけると、しばらくしてロックが解除される。
Galaxy S8は4月21日に発売予定。このデモに使われた端末は製品版ではないという。
Galaxy S8の顔認証が使えるのはロック画面の解除だけだ。「Samsung Pay」や「Samsung Pass」などの決済関連の機能を起動するには、指紋認証か虹彩認証が必要だ。また、顔認証はユーザーが設定しないと使えない。
Samsungの広報担当者は米Business Insiderに対し、「顔認証はスワイプでのロック解除と同じ、端末起動の便利な機能であり、セキュリティ機能ではない。端末のロックとSamsung PayあるいはSecure Folderへのアクセスのためには指紋および虹彩を使う最高レベルの生体認証機能を提供している」という声明文を送った。
なお、実際にGalaxy S8のデモ端末で顔認証設定をしてみた記者によると、設定しようとすると「免責条項」として「端末のロックは、見た目が似ている他の人(双子など)でも解除できる場合があります。顔認証の安全性は、パターン、PIN、パスワード、虹彩、または指紋よりも劣ります。」などと表示される。
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