三和交通は4月17日、エイプリルフール企画で利用した「ロボットのタクシー」を三和交通本社営業所に設置し、一般公開した。
エイプリルフール企画では、専用アプリをダウンロードし送迎場所を登録するとロボットが到着し変形、目的地まで連れて行ってくれるというものだったが、実際はオブジェのようなもの。同社タクシーの廃材を利用し、同社整備工場員8名が2カ月以上かけて作ったという。掛かった費用は、約30万円。担当者は、「元はエイプリルフールのネタでしたが、このまま破棄するのはもったいないので一般公開の運びとなりました」と話す。
“オブジェ”といっても実は手が込んでおり、「稼働はしないが、目が光ったり頭部から煙が出るような仕掛けがしてある」という。背後に操作部があり、電源を入れると手動で目を光らせたり煙を出したりできるほか、ヘッドライトやウインカーも点灯する。また、タクシーならではのメーターや天井部に付けられた社名表示灯(行灯)、「空車」などを表示する機器にも実際に電源が入るようになっているという。操作は係員が対応するため、見たい場合は営業所の人に声を掛けるよう促している。
展示は4月17日正午から(期限は特になし)。道路に面しているため通りすがりに見ることも可能。夜にはライトアップされ、自由に撮影できる。
(太田智美)
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