日立グループの社内システムがランサムウェア「WannaCry」とみられる攻撃を受け、メール送受信などに障害が発生していた件で、日立製作所は5月17日、システムの復旧がおおむね完了したと発表した。社内情報が漏えいした形跡はないという。
同社は5月12日深夜、社内システムの一部に異常を発見。13日未明に対策チームを立ち上げ、状況の把握や対策の検討を始めていたという。だが、5月15日以降にメールの送受信ができなくなるなど、社内システムに不具合が発生していた(関連記事)。
17日現在、日立グループはパートナーやベンダー企業と協力して復旧に取り組んでいるという。不具合が発生していたメールシステムは、17日時点でおおむね復旧が完了し、今週中に全面復旧を見込むとしている。
「お客さまをはじめ取引先関係の皆さまにご迷惑、ご心配をおかけしていることをおわび申し上げます」と同社は謝罪している。
「WannaCry」(WannaCrypt、WannaCryptor)は、古いWindowsの脆弱性を悪用したランサムウェア。5月12日から世界各地で猛威をふるい、英国では医療機関が機能を停止するなど被害が出ている。日本国内では日立のほか、JR東日本や東京急行電鉄などが被害を受けた。
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日立製作所の広報部によれば「影響の規模を確認中」という。
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