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ロボット警察官「Robocop」、ドバイ警察が正式雇用
アラブ首長国連邦のドバイ警察が、ロボット警察官「Robocop」を雇用したと発表した。パトロールや道案内、駐車違反取り締まりで活躍し、搭載カメラの映像を警察にライブストリームする。
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ警察は5月21日(現地時間)、初の「Robocop」を採用したと発表した。初仕事はセキュリティカンファレンス「Gulf Information and Security Expo」での会場案内だ。
米CNNによると、スペインのPAL Roboticsが設計したREEMシステムをベースとしたロボットで、身長は約170センチ、体重は約100キロ。バッテリー持続時間は8時間だ。
胸の部分に液晶画面(サイズは不明)があり、ここに地図などを表示できる。また、前後にカメラを搭載しており、顔認識機能を搭載する。登録済みの相手には名前で呼び掛ける。英語、ロシア語、中国語など数カ国語を理解し、話せる。
Robocop搭載カメラの映像はリアルタイムで警察のセンターに送られ、記録される。主な仕事はパトロールや駐車違反の取り締まりになる。駐車違反については、胸の液晶から罰金を支払える。
ドバイ警察は「Robocopは年中無休で働き、病欠や産休をとらない」としながらも、将来人間の警察官に置き換えることはしないと語った。
ドバイ警察は2年後には、犯罪者逮捕に使う時速80キロで走る身長3メートルのロボットを導入する予定という。このロボットは人間の警察官がキャビンに乗って操作する。
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