国際宇宙ステーション、Googleストリートビューで探索可能に
Googleが国際宇宙ステーション(ISS)のストリートビューを公開。ISSの内部を360度のパノラマ画像で探索できるように。
Googleは7月20日、Googleストリートビューを活用し、国際宇宙ステーション(ISS)内部を撮影した360度パノラマ写真を公開した。地球外のストリートビュー画像を公開するのは初めて。
ISSの内部の様子や、宇宙から見た地球の様子を360度画像で楽しめる。画像にはポップアップで注釈を表示。宇宙飛行士が体力トレーニングを行う場所、食事の内容、実験を行うエリアなどの解説を確認できる。ISSに約6カ月滞在し、2017年6月に帰還したトマ・ペスケ宇宙飛行士が寄稿した画像を使用した。
ISSの内部は機材や配線などの障害物が多く、無重力空間でもあるため「Googleが通常用いる機材では撮影ができなかった」(ペスケ飛行士)という。乗組員は1日12時間、研究やメンテナンスに取り組んでいるため、撮影時間も限られていた。
そこで、すでにISSに導入していたデジタル一眼レフカメラを活用。ぺスケ飛行士が、撮影した静止画を地上に送り、それらを貼り合わせて360度パノラマ画像を作成したという。
「これまで限られた人のみが訪れたISS内部を、誰もが自由に探索できる。宇宙から地球を眺めることで、私は世界を見る視点が少し変わった。ストリートビューによって、多くのユーザーの世界観が変わることを願っている」(ペスケ飛行士)
ペスケ飛行士は、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士。16年11月18日に打ち上げられたソユーズMS-03宇宙船に搭乗し、ISSにフライトエンジニアとして約196日間滞在。17年6月2日に地球へ帰還した。
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