ニュース
Microsoft、iOS版キーボードアプリ「Word Flow」が突然終了に
Microsoftの技術インキュベータープロジェクト「Microsoft Garage」が米国で提供してきたiOS向けキーボードアプリ「Word Flow」がApp Storeから消えた。開発チームは実験が完了したからとして同社の「SwiftKey」への乗り換えを勧めている。
米Microsoftは7月31日(現地時間)、昨年4月に米Appleの米国のApp Storeで公開したキーボードアプリ「Word Flow」の提供を終了した。
Word FlowはMicrosoftの技術インキュベータープロジェクト「Microsoft Garage」のアプリで、同プロジェクトのWord Flowのページには「実験が完了しました。フィードバックをありがとう!」と書いてある。
Word Flowは、Microsoftのオリジナルスマートフォン「Lumia」シリーズにプリインストールされているキーボード。片手入力向けの「Arc Mode」が特徴だ。昨年6月の段階でApp Storeでのレビュー平均は4+と好評だった。8月には検索機能も追加された。
Word Flowを開発してきたGarageチームはユーザーに対し、「SwiftKey Keyboard」への乗り換えを勧めている。
こちらはMicrosoftが昨年2月に買収した米SwiftKeyが開発するiOSおよびAndroid向けのキーボードアプリだ。Microsoft Garageのプロジェクトではないので、突然終了することはなさそうだ。
関連記事
- Microsoft、iPhoneキーボードアプリ「Word Flow」に検索機能追加でGoogle「GBoard」に対抗
MicrosoftとGoogleがiOS向けキーボードアプリで競い合うように機能を強化している。Microsoftの「Word Flow」でもGoogleの「GBoard」と同様にGIFや画像を検索できるようになった(エンジンはBing)。 - Microsoft、片手入力モード付きiPhoneキーボードアプリ「Word Flow」を米国で公開
Microsoftが、Lumiaシリーズで提供するキーボードアプリ「Word Flow」をiPhone向けに最適化し、米国のApp Storeで無償でリリースした。片手入力に便利な扇状の「Arc Mode」が特徴だ。 - Microsoft、iOS/Android向けカレンダーアプリ「Sunrise」を8月末終了へ
Microsoftは、2015年2月に買収したSunriseのモバイルカレンダーアプリ「Sunrise」の提供とサポートを8月31日に終了する。Sunriseのチームはモバイル版Outlookの強化に専念する。 - Microsoft、Android/iOS向け人工知能キーボードアプリ「SwiftKey」を買収
Microsoftが高度な予測変換機能で人気のAndroid/iOS向けキーボードアプリ「SwiftKey」のメーカーを買収すると発表した。アプリの提供は継続し、Windows Phoneにも技術を統合する。SwiftKeyの人工知能技術も買収目的の1つのようだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.