米Appleは9月12日(現地時間)、iOS搭載スマートフォンの最上位モデル「iPhone X」(テン)を発表した。有機ELディスプレイを採用し、ディスプレイ周囲のベゼル幅を狭くした。顔認証機能「Face ID」を備えるほか、ワイヤレス充電にも対応する。日本などで10月27日から予約を受け付け、11月3日に発売する。11万2800円(税別、以下同)から。
(関連記事:「iPhone 8/8 Plus/X」変更点・新機能は? ガラス背面でワイヤレス充電、顔認証……7/7 Plusとの違いを速攻チェック)
米クパチーノで開催した発表会で、ティム・クックCEOが同じく新モデルの「iPhone 8/8 Plus」に続いて披露した。
iPhone Xは「歴代iPhoneで最も高精細」
5.8インチ(2436×1125ピクセル)の有機ELディスプレイ(458ppi)を搭載する。「歴代iPhoneで最も高精細」という。物理的なホームボタンを取り除き、画面下部を指ではじくとホーム画面に戻れるようにした。「A11 Bionic」チップを採用し、iPhone 7と比べると処理性能が最大70%高速化、グラフィックス性能が最大30%高速化したという。
ストレージ容量ごとに2種類のモデルをラインアップ。64GBが11万2800円、256GBが12万9800円。外寸サイズは143.6(高さ)×70.9(幅)×7.7(厚さ)ミリ、重さは174グラム。カラーはシルバー、スペースグレイを用意する。
指紋認証機能「Touch ID」を廃止し、代わりに顔認証機能「Face ID」を新搭載する。機械学習(ニューラルエンジン)も活用し、ユーザーの顔を学習していくという。Face IDで読み取った表情を顔文字にできる「Animoji」も搭載する。
国際標準規格「Qi」に準拠したワイヤレス充電に対応。iPhone 7と比べると約2時間長くバッテリーが長持ちするという。2018年には、iPhone、Apple Watchなどを同時にワイヤレス充電できる機器「AirPower」も発売するとしている。
カメラは、広角と望遠の2種類のレンズが並んだ「デュアルレンズカメラ」を採用する(広角側のF値は1.8、望遠側は2.4)。光学ズーム、最大10倍のデジタルズームも可能。両レンズで使える光学式手ブレ補正機能に加え、クアッドLED True Toneフラッシュなどを備える。
防水・防じん性能は、iPhone 7と同等(IP67)。
iPhone 8/8 Plusも発表
iPhone 8/8 Plusは、それぞれ4.7インチ、5.5インチの「True Toneディスプレイ」を搭載する。iPhone Xと同じくワイヤレス充電にも対応する。カラーはシルバー、スペースグレー、ゴールドの3色(詳細記事)。
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