富士通と国際体操連盟はこのほど、体操競技の採点支援システム(以下、自動採点支援システム)の開発で提携すると発表した。2020年の実用化を目指し、共同でデータ取得や実証実験などを進めているという。
同システムでは、3Dレーザーセンサーを活用して競技者の動作をセンシングし、数値データとして分析。これまで、体操の判定は目視とビデオ判定を組み合わせてきたが、ビデオ判定に当たる部分を新システムで代替する。より正確でリアルタイムな判定を支援するのが狙いだ。
今回の提携により、富士通は10月2〜8日にカナダのモントリオールで開催された「第47回 世界体操競技選手権大会」で、同システムの開発に必要な競技データの取得を国際大会で初めて実施。18年にカタールのドーハで開催予定の「第48回 世界体操競技選手権大会」でもテストを行う予定という。
同社は16年から、富士通研究所および日本体操協会と体操競技の自動採点支援システムの共同研究をしてきた。
関連記事
- 体操界に遅れて来た“IT革命”――採点の常識覆す、富士通の挑戦
2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、富士通が体操競技の「自動採点支援システム」の開発を進めている。体操界に“IT革命”は起きるのか。 - ロボット、AIに活路 世界に後れを取った日本女子バレーが「IT強者」になれた理由
第1回は、IT活用が進む日本女子バレー代表チームを10年以上支えてきた日本スポーツアナリスト協会の渡辺啓太氏に最新のデータ活用事情を聞いた。 - 「島根にパソコンない」──夏に検索増える理由 県は「盛り上がるきっかけになれば」
夏になると「島根県 パソコン」に関する検索が増えるという。これは一体……。島根県にも反応を聞いた。 - 富士通「携帯電話事業売却へ」報道にコメント
富士通は、同社が携帯電話事業を売却する方針を固めたとの日本経済新聞の報道にコメントした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.