日立製作所(以下、日立)は11月2日、東京都庁舎で同社のヒューマノイドロボット「EMIEW3」(エミュー3)の実証実験を12月中旬から行うと発表した。この取り組みは、東京都が18年2月下旬まで実施する「都庁舎サービスロボット実証実験」の1つ。多言語対話機能などを活用し、外国人を含む来庁者に対して観光や都庁舎内の案内などを日本語と英語で行うという。
EMIEW3は、自ら移動し、接客・案内サービスをすることを目的に開発したヒューマノイドロボット。16年4月に発表したロボットで、外部センサーから人物を検知する「環境認識機能」や、複数台のロボット間で情報共有する機能、転倒からの起き上がり機能などを持つ。
ロボットによる案内業務サポートにより、サービス品質の向上、案内方法の最適化などを図る。また実証実験を通じ、多くの人が集まる場所での接客・案内サービスの充実に向け、データの取得やノウハウの蓄積をするという。EMIEW3の実証実験は12月中旬(第一本庁舎2階)と18年2月中旬(第一本庁舎南側展望室)の2回。
東京都は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会とその後のレガシーを見据え、ロボットの可能性や有効性などを検証するとしている。
(太田智美)
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