続く「2ch」の商標権争い ひろゆき氏、Race Queenを提訴していた
「2ちゃんねる」の商標権争いが続いている。ひろゆき氏がRace Queenを相手取り、「2ちゃんねる」「2ch」の商標権の差し止めを求める訴訟を、東京地裁に起こしている。
「2ちゃんねる」(2ch)の商標権争いが続いている。元「2ちゃんねる」(2ch.net)管理人の西村博之(ひろゆき)氏が、フィリピンの企業Race Queenを相手取り、「2ちゃんねる」「2ch」の商標権の差し止めを求める訴訟を、東京地裁に起こしていた。訴訟の第1回口頭弁論は11月17日に開かれたが、ひろゆき氏側弁護士のみが出席し、被告側は不在だった。次回期日は2018年1月30日。
2ちゃんねるをめぐっては、創設者のひろゆき氏と、運営を引き継いだジム・ワトキンス氏の間で争いが続いている。
2ちゃんねるは2014年以降、ジム・ワトキンス(Jim)氏が代表を務めるRace Queenが管理していたが、ひろゆき氏はこれを「違法な乗っ取り」と批判。「2ch」「2ちゃんねる」の商標権を取得した上で、WIPOの調停・仲裁センターに対して、ひろゆき氏が「2ch.net」の正当な持ち主だと認めるよう申し立てたが、この申し立ては16年7月に棄却された。
またRace Queenは特許庁に、「2ちゃんねる」「2ch」の商標権の無効審判を申し立てていたという。特許庁はRace Queen側の請求を棄却したと、ひろゆき氏が17年11月8日に報告。さらにひろゆき氏は、「2ch.net」の商標権の使用差し止めを求め、東京地裁にRace Queenを提訴している。
Jim側は17年10月、「2ちゃんねる」(2ch.net)の名称とドメインを、「5ちゃんねる」(5ch.net)に変更。さらに、5chの運営権を「Loki Technology」という企業に譲渡すると発表した。ドメイン名を変更し、運営会社も変えることで、商標権差し止め訴訟による影響を避けたとみられる。ひろゆき氏はこの変更について「正当な権利のない違法行為であることを自白したようなもんだと思うんですけどね。。。」とコメントしている。
ひろゆき氏は2015年9月、Jim氏が運営するホスティング企業・NT Technologyを相手取った訴訟を東京地裁に起こしており、この訴訟も継続中だ。
関連記事
- 「2ちゃんねる」が「5ちゃんねる」に名称変更
「2ちゃんねる」(2ch.net)の名称とドメインが10月1日、「5ちゃんねる」(5ch.net)に変更され、ユーザーを驚かせている。 - 現「2ch.net」管理者「ひろゆき氏の言動は虚偽」 ひろゆき氏「奪還あきらめていない」
「2ch.net」は違法に乗っ取られているとのひろゆき氏の主張はWIPOに棄却された。現管理者はひろゆき氏の主張が「虚偽」とコメント。ひろゆきは氏は、2ch.netの奪還をあきらめていないという。 - ひろゆき氏、「2ch.net」奪還ならず WIPOが申し立てを棄却
「2ch.net」のドメインが不法占拠されているとして、ひろゆき氏がWIPOに申し立てていた裁定で、WIPOはひろゆき氏の申し立てを棄却した。 - 「2ちゃんねる」の商標もひろゆき氏に 「2ch」に続き
「2ch」に続き「2ちゃんねる」の商標もひろゆき氏に。 - 「2ch」商標はひろゆき氏に 拒絶査定、不服審判で取り消し
ひろゆき氏が「2ch」の商標を近く取得する。 - 現2ch管理者、ひろゆき氏に反論 「何ら違法性ない」「法的対応を検討」
2chをめぐる騒動で、ひろゆき氏の「違法な乗っ取り」という主張への反論が現管理者のJimの名前で公開された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.