Amazon、「Apple TV」やGoogleの「Chromecast」の販売を再開
「Fire TV」と競合する「Apple TV」と「Chromecast」を扱っていなかったAmazonが、それらの販売を再開した。Googleは、相互の顧客のためになる合意を目指してAmazonと話し合っているという。
米Amazon.comが米Googleの「Chromecast」や米Appleの「Apple TV」の販売を再開した。米CNETが12月14日(現地時間)にAmazonからの声明文を添えてそう報じた。
CNETによると、Amazon.comは現在、Chromecast、Chromecast Ultra、Apple TV、Apple TV 4Kを販売しているという。日本のAmazon.co.jpでもChromecastを販売しているのを確認できた。
Amazonは2015年にApple TVとChromecastの販売を停止した。ジェフ・ベゾスCEOはその理由を「これらの端末ではAmazonプライムビデオを見られないのでプライム会員を混乱させてしまうから」としていた。
Apple TVでは6日の「tvOS」のアップデートにより、Amazonプライムビデオを視聴できるようになった。
GoogleのChromecastやAndroid TV(総称は「Chromecast built-in」)では、Amazonプライムビデオはまだ視聴できない。Googleは5日、2018年1月にAmazonのキャスト端末「Fire TV」から「YouTube」を引き上げると発表し、AmazonにChromecast built-inへのプライムビデオ提供について話し合いたいとしていた。
GoogleはCNETに対し、「われわれは現在、お互いの顧客の利益になるような合意に向けて建設的な話し合いをしているところだ」と語った。
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