Twitter、トランプ大統領もRTした極右リーダーなど、新ルールに反するアカウントを多数凍結
Twitterが新ルール適用開始でさっそく極右団体のリーダーたちのアカウントを凍結している。ドナルド・トランプ米大統領がRTした反イスラム動画を投稿したジェイダ・フランセン氏のアカウントも凍結済みアカウントになった。
米Twitterの12月18日(現地時間)の新ルールの適用開始発表とほぼ同時に、多数の極右アカウントが凍結されている。英BBCなどが同日報じた。
例えば、ドナルド・トランプ米大統領がRT(リツイート)して物議を醸した反イスラム動画を投稿した英極右団体Britain Firstの副代表、ジェイダ・フランセン氏と、同団体の代表であるポール・ゴールディング氏のアカウントが凍結された。
Twitterは当時、問題になった動画ツイートを削除しない理由として、「現在のメディアポリシーに基づいて」いるとしていた。新ポリシーではこれらの動画は削除対象になり、複数の削除対象動画を投稿したアカウントは永久凍結対象になる。
Britain First自体のアカウントも「凍結済みアカウント」と表示される。
Twitterは新ルールで、「暴力的な過激派組織に所属している、または加入しているアカウントは永久凍結」すると明記した。Britain Firstはこの条項に違反するとみられる。
同団体の公式サイトには「イスラム過激派の急速な成長は、女性や言論の自由の抑圧、人種差別的な攻撃につながっている」とし、それを阻止する活動をするとある。
Britain FirstはTwitterによるアカウント凍結に反対する署名集めを開始した。
米Financial Timesによると、複数の白人至上主義団体やオルトライト団体のリーダーのアカウントも凍結されたという。
関連記事
- Twitter、暴力・嫌がらせ・ヘイトに関する新ルールの適用開始
Twitterが、サービス上の暴力や嫌がらせを減らす取り組みの一環として、永久凍結の対象拡大などの新ルールの適用を開始した。 - Twitter、トランプ大統領の反イスラムRTを削除しない理由を変更
Twitterが、トランプ米大統領による反イスラムの扇動的動画RTを削除しないことについて批判される中、削除しない理由を当初の「公共の利益に値する」から「メディアポリシーに基づいて」に変更した。メディアポリシーには「一部の写実的な暴力描写や成人向けコンテンツを含むツイートが許可されることがあります」とある。 - Twitter、“青バッジ”のガイドライン変更で差別主義者のバッジを剥奪
Twitterが、本人であることを示す青いバッジをアカウントに与える「認証済みアカウント」がTwitterがそのユーザーを認めていることだと見なす“誤解”に対処するため、ガイドラインを変更し、本人であってもTwitterルールに反する行為があるとバッジを剥奪するようになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.