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GoogleのChromeブラウザ、2月15日から劣悪広告自動ブロック開始
Googleが6月に予告していたChromeブラウザでの劣悪広告ブロック実施は2018年2月15日からになった。
米Googleは12月19日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」で2018年2月15日から一定水準に達しない広告を自動的にブロックすると発表した。
“一定の水準”とは、同社や米Facebook、ネット広告業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)などが2016年9月に設立したオンライン広告改善団体「The Coalition for Better Ads」が策定する広告基準「Better Ads Standard」のことだ。
Better Ads Standardは、ユーザーが特に不快に感じると業界が特定した広告に関する問題を集めたもので、例えばいきなり音が出るものや10秒以上広告が表示されて先に進めないものなどが該当する。該当する広告は、たとえGoogleの広告ネットワークのものでも表示されない。
Googleは6月に2018年初旬に劣悪広告ブロックを実施すると発表しており、今回具体的な日程を明らかにした。
Chromeの今後のアップデート予定は、バージョン64は2018年1月23日、バージョン65は3月6日になっているので、広告ブロックはバージョンに無関係に実施されるとみられる。
Googleは広告主に対し、Ad Experience Report Help Centerを参照して広告を改善するよう呼び掛けている。
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