Facebook、企業からの投稿の表示は5%→4%に減ると予測
FacebookのザッカーバーグCEOは、企業やブランド、メディアからの投稿より友達との交流を優先するアルゴリズム変更で、ニュースや企業からの動画や投稿がニュースフィードに表示される割合が1ポイント下がるという予測を語った。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは1月19日(現地時間)、11日に発表したアルゴリズム変更の影響で、企業やブランド、メディアなどのコンテンツが「ニュースフィード」(Twitterの「タイムライン」に当たるもの)に表示される率が現在の全体の5%から4%に、1ポイント下がるだろうと語った。
このアルゴリズム変更は、ザッカーバーグ氏の今年の個人目標である「Facebookが抱える問題の改善」の1つ、「Facebookで過ごす時間を快適なものにする」ために行う。実施は向う1カ月かけてローリングアウトしていく。
ニュース、動画、企業からの投稿などのパブリックなコンテンツを受動的に消費するよりも、友達や家族の投稿にコメントを付けたりリアクションする“社会的交流”をする方がユーザーが快適に感じるという研究結果に基づいている。
ザッカーバーグ氏は「これは大きな変化だが、ニュースは常に人々が重要なトピックについての会話を始める重要なきっかけになるものだ」としている。ページからの投稿であっても、ユーザーがそれをシェアしたりコメントをつければ表示ランクは上がるという意味だろう。
Facebookは2017年中、動画の投稿を奨励していた。今回のアルゴリズム変更で動画の表示ランクも落ちるが、18日に発表した「Watch Party」がその対策になるようだ。Watch Partyは、動画を複数のユーアーが同時に見ながら交流する新機能。一部のFacebookグループを対象にテストが始まった。
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