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ライカMマウント互換のレンジファインダーデジタルカメラ「Pixii」 液晶モニターもカードスロットもなし

デジタル技術を使いつつ、昔の撮影様式に回帰するコンセプト。

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 フランスのスタートアップから、「ライカM-D」のような「液晶モニターのないデジタルレンジファインダーカメラ」が登場した。


レンジファインダーデジタルカメラ「Pixii」

 カメラの名は「Pixii」。Pixii SASというスタートアップ企業が10月18日(現地時間)に発表した。Pixiiには液晶モニターがないが、スマートフォンと連携することで写真を確認できる。撮影してすぐには写真の出来栄えが確認できない仕様にしたのは、「液晶モニターなしで写真を撮影するスリルを、今のスマートフォン世代に味わってほしいから」だと同社は説明している。

pixiipixii Pixiiの使用イメージ

 さらに同社は、「レンズは資産だが、カメラのソフトウェアや液晶モニターはすぐに陳腐化してしまう。ソフトウェアを仮想化し、スマートフォンのディスプレイを利用することで、優れた拡張性と耐久性を提供できる」と液晶モニターをあえて外すメリットを語る。


正面画像

 基本スペックを見ていこう。

 肝心のセンサーサイズと画素数の記載がないが、CMOSセンサーで画素ピッチは5.5マイクロメートル。もしセンサーがフルサイズなら画素数は約2800万画素、APS-Cなら約1200万画素になると予想できる。ISO感度はデフォルトが200で、100〜6400まで対応する。ローパスフィルターはない。RAWは12ビット記録で、グローバルシャッターを採用する。

 ビューファインダーは光学式レンジファインダーのみで、倍率は0.67倍。上面右側には簡易的に露出を表示するLEDインジケーターがある。また、上面中央には有機ELで現在の設定が表示される。

 レンズにはMマウント互換レンズの他、アダプター利用でM39マウントやLTMレンズといったライカスクリューマウントレンズを使用できる。

 スマートフォンとの接続にはWi-Fi IEEE802.11 b/g/nとBluetooth 4.2(5.0へアップグレード可能)を搭載。また、スマートフォンと接続しての使用を前提とすることからSDメモリーカードスロットを持たず、内部ストレージとして8GBもしくは32GBを搭載するのみとなる。

 カメラボディはアルミニウム製で、シルバーアルマイト、グレー、マットブラックから仕上げを選べる。特注でカーボンチタンにすることも可能。本体サイズは138(幅)×79(高さ)×33(奥行き)ミリで、バッテリーを含む重量は約460グラム。

 製品は現在テスト段階で、今後数週間のうちに価格と発売時期を確定するとしている。

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