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ミクシィの1Qは85%の営業減益 止まらぬ「モンスト」不調 責任者変更で原点回帰へ

ミクシィが2020年3月期第1四半期の連結決算を発表。売上高が前年同期比39.9%減の207億8000万円、営業利益が同85.2%減の16億3700万円、最終利益が同84.4%減の11億3400万円と減収減益だった。不調が続くモンストの責任者を変更しており、原点に回帰してV字回復を目指すとしている。

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 ミクシィが8月9日に発表した2020年3月期第1四半期(19年4〜6月)の連結決算は、売上高が前年同期比39.9%減の207億8000万円、営業利益が同85.2%減の16億3700万円、最終利益が同84.4%減の11億3400万円と減収減益だった。主力のスマートフォンゲーム「モンスターストライク」(モンスト)の不調が響いた。

 セグメント別の業績は、モンストなどのゲーム運営やプロスポーツチームの経営などを含む「エンターテインメント事業」の売上高が前年同期比38.9%減の199億7000万円、営業利益が68.4%減の41億7200万円。

 モンストで新キャラクターの投入や「BLEACH」などの人気IPとのコラボレーションを行ったものの、アクティブユーザー数やARPU(ユーザー1人当たりの平均売上高)が前年同期から減少したことが収益減につながった。

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ミクシィの2020年3月期第1四半期連結決算

 SNS「mixi」や写真・動画共有サービス「家族アルバム みてね」の運営などを含む「ライフスタイル事業」の売上高は前年同期比56.2%減の8億1000万円、営業損益は2億7200万円の赤字(前年同期は4億2400万円の赤字)だった。

 結婚支援事業を手掛けるDiverseを、同業のIBJに18年7月に譲渡した影響で、売上高が減少したとしている。

モンストの責任者変更で原点回帰

 今後はモンストIPを使った新規タイトルを近日中にリリースする他、モンストの6周年記念イベントを盛り上げることで「V字回復を目指す」としている。

 体制変更も進めており、モンストが不調だった16年ごろに3周年イベントを成功させ、事業を立て直したマーケティング担当者(当時)を、モンスト全体の事業責任者に据えたという。これにより、「仲間とワイワイ共闘することによる興奮(を届ける)」という原点に立ち返り、サービスを運営していく。

 「最近の業績動向に加え、エンターテインメント事業とライフスタイル事業のさまざまな不確定要素を踏まえた」として、通期業績予想は売上高が1000億円(前年比30.6%減)、営業利益が50億円(同87.8%減)、純利益は30億円(同88.7%減)のまま据え置く。

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ミクシィが発表したゲーム事業の方向性

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