“実”をともなうスタイリッシュボディにデジタルチューナーまで内蔵──PC対応26V型液晶テレビ「EIZO FORIS.TV SC26XD1」レビュー(1/2 ページ)

『リビングでのテレビ視聴とPC利用を1台のディスプレイにまとめたい』。そう考えてはみるものの、一般の液晶テレビはPCと接続できなかったり、できても表示品質が低かったりする。かといって、PC用ディスプレイでテレビを視聴するのも不満……。そんな悩み多きユーザーにお勧めなのが、ナナオのデジタルチューナー内蔵26V型液晶テレビ「EIZO FORIS.TV SC26XD1」だ。

» 2005年10月31日 14時30分 公開
[ITmedia]
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“シンプリーコンプリート”でデジタル3波チューナーまで内蔵

 PC用ディスプレイ市場では、すでに長らく揺るがない地位を確立しているナナオ。同社が伝統ある「EIZO」のブランド名を与えつつ、大画面液晶テレビという新たな製品ジャンルに真正面から取り組んだのが「EIZO FORIS.TV」シリーズだ。

 2004年3月に登場した初代FORIS.TV「SC23XA1」では、現代のリビングで求められる高品位な映像と音響を1台の“テレビ”という形態だけで完結させることを目指し、そして、見事に実現させた。これが“シンプリーコンプリート”と呼ばれるコンセプトである。

 次に発売されたのが、32V型へと大きくサイズを上げ、これからの生活に欠かせないデジタルチューナー搭載のレシーバーボックスを採用した「VT32XD1」と23V型の「VT23XD1」(関連記事を参照)。それから約1年という熟成期間を経て、FORIS.TVにまた新しい仲間が登場した。

 追加されるのは、シンプリーコンプリートを継承しつつ、9万9750円という低価格を実現し、ぐっと身近な存在となった19V型カラー液晶テレビ「SC19XA1」。そして、初代FORIS.TVと同じオールインワンのスマートな筐体を受け継ぎつつ、26V型へとスケールアップし、さらに、地上/BS/CSデジタル放送チューナーまで“内蔵”してしまった「SC26XD1」(19万9500円:価格はいずれもEIZOダイレクト価格)だ(関連記事を参照)。

 今回はこのうち、SC26XD1を試用する機会に恵まれたので、そのリポートをお届けしよう。

26V型液晶へとスケールアップし、地上/BS/CSデジタルチューナーを内蔵した「EIZO FORIS.TV SC26XD1」

 製品が梱包された76×101×50センチの外箱はさすがの迫力だが、本体を取り出してリビングへ設置してみると、無駄に圧迫感を与えることはない。一般的な10数畳程度のリビングであれば、大きすぎもせず、また決して小さくもなく、ちょうどよいサイズという感覚だ。

 試用したモデルは、初代と同じフォリスブルーでカラーリングされていることもあり、極度に存在を主張したり、じゃまに感じることもない。今回のリリースでは、カラーバリエーションが全3色用意され、ほかにシルバーやブラックもあるので、自分の生活環境に合わせて選択できる。

 オールインワンだけに設置は容易だ。本体の重量は28.5キロなので、1人でもなんとか持ち上げられるが、安全性を考慮すると2人での作業が必須となる。EIZOダイレクトでは購入の際に有料設置サービスも用意しているので、もし不安であれば、そちらを選択するといい。前述のとおり、いったん設置が完了すれば、少しの距離なら1人でも問題なく移動できる重さにとどまっている。

 スピーカー、さらにはアナログ/デジタルTVチューナーも内蔵するため、やっかいなケーブル接続はまったく必要ない。あとは、PCからのディスプレイ出力を接続するくらいですむだろう。

PCを接続してデスクトップ画面を表示した。グラフィックスカード側で液晶パネルの画素数と同じ1366×768ドットの表示モードを選べば、PC用ディスプレイと同等の高品質表示が得られる

 また、特筆すべき点として、SC26XD1ではHDMI端子も装備ずみだ。これはDVI-Dをベースに、著作権保護のための暗号化を施しつつ、デジタル伝送を行うもの。ハイビジョン映像を扱うDVDプレーヤー/レコーダーや外部デジタルTVチューナーからテレビへデジタル出力を行うには必須の端子である。また、映像だけなく、音声も同時に伝送できるので、ケーブルの取り回しも容易になる。

 現在、HDMIはAV機器との接続に主に使われているが、PCユーザーにもまったく無関係なわけではない。今後PCでもデジタル放送や大容量光ディスク(HD DVDやBlu-ray Disc)の著作権保護されたハイビジョン映像を扱うようになれば、HDMIでの接続が必要になる。実際、ソニーの「VAIO type X Living」ではすでに、テレビとのデジタル接続を行うためのHDMI端子を採用した。今後もこうした製品が増えてくることは間違いない。

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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日